新年あけましておめでとうございます。旧年中に当組合へ賜りましたご厚誼に対し厚くお礼申し上げます。
昨年は有田焼創業400年事業後の最初の年であり、事業の成果が問われる年でありました。
一部には事業の成果が数字として表れている組合員もありますが、総体的には即効性には希薄な面があり、事業によって蓄えられた商品開発力・マーケティング力を今後どのように活かしていくかが問われます。
高級志向・デフレ志向の消費の二極化への対応、東京五輪に向けてのインバウンドの急増による消費拡大には期待するところではありますが、業務用を主にしたマーケットの取り込みが必要となります。
他方生産現場においては生産設備の老朽化、熟練労働者の退職、新規雇用人員の確保難等の問題が生じており、これらへの解決の取組も喫緊の課題であります。
組合員の廃業・規模縮小が顕在化しており、組合への求心力の低下による組合離れにも事業を通して対処していくことが求められております。
産地の発展というよりも維持継続に焦点を合わせ、コンパクトな運営を通じて組合員の事業運営に寄与することを使命として産地組合としての役目を果たして行きたいと念願しております。
佐賀県陶磁器工業協同組合 理事長 原田 元
平成30年 元旦