原料Material
01陶土
磁器の原料は陶石と呼ばれる石です。陶石はいわゆる“土もの”の陶土と違って白く、堅く、吸収性がありません。その陶石を細かく砕いて鉄分等の不純物を除去し、磁器生産用の粘土(磁器土)を作ります。
1616年に有田町の泉山で陶石が発見されて以降はその一山のほとんどが姿を消すほどに採掘され、その磁石場の光景は400年の壮大な歴史を感じるものになっています。
大正以降の現在においては、有田焼の生産原料には熊本県天草産の陶石の使用率が約99%を占めています。また、他の土や原料を配合せずに単独の陶石だけで磁器が造れるの泉山陶石と天草陶石のみと云われ、世界的にも例を見ない高品質で貴重な磁石と評価されています。